事例や実績

Case Study01

日本ミシュランタイヤ株式会社様

安心・安全だけじゃない!
ミシュランタイヤで
もっとドライブを楽しもう!

商品カタログデザイン

わからない人にもわかるカタログへ

日本ミシュランタイヤ株式会社様の乗用車・商用車タイヤ総合カタログの夏・冬を承り制作しました。プレゼンテーションにお声がけいただき、弊社提案からご採用いただきました。

プレゼンテーションの際に、私たちがご提案したのはユーザー目線での見せ方とデザインの提案です。

他業種を含めた製造メーカー様にも当てはまるのですが、メーカーが自社製品を訴求する際に頻繁に使われる表現として、「昨年と比較して何%機能・性能がアップした」というデータを主とした表現があります。これは機能・性能面の長所にスポットを当てたもので、非常に大切な情報ではありますが、購入検討者の多くは、タイヤは車に無くてはならないものでありながら、タイヤの性能にそれほど詳しくありません。

正しく理解するためには、過去の数値やデータの見方をターゲットが理解している必要があり、またそのデータにおいても、競合他社は競合他社で別の計測方式で昨対比を算出しているので、ターゲット(タイヤ購入検討者)側で単純な比較が出来ない状態でした(ちなみに競合他社との製品比較は禁止されております。)。そのような背景があり、製品カタログはタイヤを購入するターゲット層の認知度を超えた、「わかる人にだけわかる」カタログでした。

そうすると、ターゲットはタイヤ販売店スタッフに相談する構造が出来上がり、依存度が高くなりますので、B to Cの製品であるはずが、B to Bでの訴求方法が有効になり、余計にターゲットが置いていかれる内容とデザインになってしまいます。
良い製品を製造しても、伝わりづらい構造になっていました。

わかりやすい表現、楽しいをメインに

前述のような課題がありましたので、伝え方にこだわりました。

機能・性能は非常に素晴らしく、ターゲットのタイヤ知識が上がれば自然と選ばれる製品でしたので、難しい言葉を極力排除しイラストや図版を多めに配置し分かりやすさと追及しました。そうすることでタイヤ販売店スタッフも、ターゲット層に製品を紹介しやすくなり、カタログのデザイン制作という見た目以外の、販売の仕組み自体を円滑にすることができます。

そして、なにより「冬のドライブ」は楽しいということ。

機能や性能をアピールするあまり、雪道は危険!冬のドライブは危ない!というメッセージが表に出ていましたが、安心・安全なタイヤを装着することで、冬は夏と違った楽しいドライブがあるという、機能・性能だけに注目するのではなく、その結果生まれるストーリーを全面に出しました。
カタログ内にはドライブに出かけたくなるような、ウィンタースポーツや食物のイメージなど、タイヤとは直接関係のないものも掲載し楽しい紙面を心がけました。そしてこれまでは並んで展開していなかったミシュランガイドの事業部門にもご協力いただき、冬のドライブの楽しさをミシュランブランドとして発信していただきました。

カタログ以外にも、カーショップで利用するPOP や、OOH 広告(屋外広告)などの制作や販促プロモーションにも携わる機会をいただいており、積極的に企画・提案・制作をお手伝いさせていただいております。

  • ライフスタイルマガジン雑誌広告デザイン
  • スタッドレスタイヤ用POPデザイン